このタイトルだけだと誤解が生じる可能性があるので、以下の本文をお読み下さい。
2017年6月、ビットフライヤーとコインチェックは、業界初となる「アカウントへの不正ログインによる損失」の補償を開始しました。
補償内容が2社それぞれ多少の違いがあるので、見比べましょう。
尚、どちらも必須条件として、二段階認証を設定しているユーザーが対象です。
「補償」の意味
勘違いのないように、一番最初に書きます。
メールアドレスやパスワード等が盗まれ、ユーザーアカウントへの不正ログインによる損失を補償しますよ、という意味です。
自分で取引した場合や、仮想通貨価格の上がり下がりによる損失を補償するものではありませんので、間違わないように注意しましょう。
「補償」の内容
具体的に書くので、それぞれの内容を見比べましょう。
ビットフライヤー(bitFlyer)の補償
不正アクセスによって生じた、不正な日本円出金に伴う損害を補償する、となっています。
また、二段階認証設定済みで、尚且つアカウントがトレードクラスである事も条件です。
預かり資産の合計が、円換算で100万円以上のユーザーには、上限500万円。
それ以外のユーザーは上限10万円。
この補償額は「1年間の合算額」となってあるものの、
補償の申請が出来るのは1年間で1回だけとも書いてあります。
ということは実質、補償を受けられるのは年に1回だけ、ってことですね。
まあ、もし頻繁にあるようなら、口座を解約した方がいいですけどね。
そもそも本人名義の銀行口座にしか出金できないんだから、犯人はそのハードルをクリアする必要があります。
これで被害に遭う可能性って実際どれくらいなんでしょうね?
詳細や更新情報を、公式のページでご確認下さい。
コインチェック(Coincheck)の補償
ビットフライヤーが「不正な日本円出金に伴う損害」だったのに対し、
こちらは「不正ログインされたことによって被る損害全般」を指しています。
日本円出金だけでなく、口座間の不正送金なども含まれるようです。
これは有り難いですね。実際あるとしたらこっちでしょうからね。
上限に関しては、「1回の請求で最大100万円」とないっています。
詳細や更新情報を、公式のページでご確認下さい。
「補償」の条件
どちらの会社も、補償を受けるためにはまず二段階認証を設定している事が最低限の条件となっています。
二段階認証とは何なのかというのは次のページで、
二段階認証の設定方法はこちらのページで解説しています。